観客もスポンサーもそれでも降りない野蛮行為容認の野蛮人の観るスポーツ
テニスは野蛮人のスポーツか?
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観客もスポンサーもそれでも降りない野蛮行為容認の野蛮人の観るスポーツ
3/14(月) 5:15配信
東スポWeb
涙が止まらなかった大坂なおみ(ロイター)
涙の〝深層〟とは――。女子テニス世界ランキング78位の大坂なおみ(24)はBNPパリバ・オープンのシングルス2回戦(12日=日本時間13日、米カリフォルニア州インディアンウェルズ)で、同24位のベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に0―6、4―6でストレート負け。試合中のヤジに心をかき乱されて涙を見せ、終始思うようなプレーができなかった。いったい、元女王に何が起きていたのか? 長年にわたって大坂を見てきたDAZNテニス中継の解説者・佐藤武文氏が分析した。
思わぬ〝敵〟にペースを乱された。第1セットの第1ゲーム終了後に女性の観客から「あなたは最低!」とのヤジが飛び、大坂は「試合を止めて。あの人を外へ追い出して!!」と主審に猛アピール。0―2となった第3ゲームには、サーブを打つ前に泣きだした。
試合後はコート上のインタビューで「観客のヤジに悩まされた。ヤジを言われた時、映像で見たこの大会(2001年)でのビーナスとセリーナ(ウィリアムズ姉妹)がヤジを受けたシーンを思い浮かべてしまった。そのシーンが何度も何度も頭の中で繰り返されてしまった」と言い、再び涙を流した。
大坂にとっては18年大会でツアー初優勝を果たし、飛躍のきっかけをつかんだ思い出の地。一方で、すでにグランドスラムで4勝をマークしているとはいえ、昨年は会見拒否、うつ告白に加え、試合中のラケット投げなどメンタル面で低迷した。長期休養で出直しを図ったが、精神面の課題は解消できていないのか。
再浮上を狙った一戦での悲劇に、佐藤氏は「アンラッキーでした。米国は特に(試合が行われた)夜はすごいヤジが飛びます。(お酒を)飲んでいる人が多いので。コロナ前であればザワザワしているので、ヤジがかき消されることもありますが、コロナ禍で普段ならかき消されていたヤジが聞こえてしまったのだと思います」と分析。皮肉なことに、ヤジが聞こえやすい条件が整ってしまったようだ。
ただ、どのスポーツでもヤジはつきもの。大坂がランキング上位に再浮上するためには避けては通れない。佐藤氏は「彼女はこういうことに関してはものすごくナーバスになってしまう部分はありますが、この点は守られないといけない権利ですし、彼女の陣営も大会側にちゃんと問題提起をしないといけないと思います」と指摘する一方で、ヤジに対処するための〝ポイント〟を挙げた。
「1996年のウィンブルドン選手権の準決勝では伊達公子さんと対戦したシュテフィ・グラフさん(ドイツ)が接戦を繰り広げている際に、男性ファンから『結婚してください』というヤジを受けました。すると、グラフさんは『お金はいくら持ってるの?』と言い返して、会場が大笑いに包まれて展開が変わったこともあります」
グラフさんの有名なエピソードを改めて挙げた上で「気にしないことは彼女にとって一番苦手な部分だと思いますので、まともに受け止めるよりも、予想を上回る返しができたら、新しい感じになるのではないでしょうか」と提言した。
ヤジを真に受けるのではなく、ひと息入れるタイミングととらえれば、気持ちも楽になるというわけ。女王への返り咲きへ向けて、乗り越えるべき課題はまだまだ多そうだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/f77f7dbff4ff89c0b1ecbb3e50cd9d043203a966
8/17(火) 4:48配信 スポーツ報知
https://news.yahoo.co.jp/articles/aca14216bf97e47eed07e8cca2ddb4451742d24e
テニスの4大大会、全米オープン(OP、30日開幕・米ニューヨーク)の前哨戦、ウェスタン・アンド・サザンOP(米シンシナティ)に出場する女子テニス世界ランキング2位大坂なおみ(日清食品)が16日、大会前の公式オンライン記者会見に出席した。質疑の途中で泣き出して約4分間中断。再開後は落ち着いた様子で再び質問に答えた。大坂が記者会見に登場するのは5月9日のイタリア国際開幕前会見以来だった。
会見場にはヘッドバンドに日本語で「大坂なおみ」と描かれたヘッドホンをして登場。会見序盤は、東京五輪の感想、五輪期間中に心の健康を訴え棄権し、復帰した体操女子のシモーン・バイルス(米国)に対しての思い、記者会見についての考えからなどを語っていた。
泣くきっかけになったのは、地元シンシナティの記者が記者会見の方式やメディアとの関係性を問うた質問。数秒黙って「ごめんなさい、考え中」と上を向くなどした。司会者が「次の質問に移りますか?」と聞いたが「興味深い話題なので答えたい。もう1度質問を言ってほしい」と自ら求めた。改めて「会見が好きではないとのことだが、よりよい方法があるなら探りたいと思う」などと問われると「私はみんなのために話すことはできない。自分のためにしか話せない。でも若い頃からメディアにたくさん興味を持たれて、それは自分のバックグラウンドも一因だと思う。第1に私はテニス選手であって、だからこそ多くの人に興味を持ってもらえているのだと思う」などと答えた。
答え終わった後から泣くのを我慢するような様子をみせた。旧知の記者から全米OPに向けての準備、ハイチへの思いなどの質問を聞いているうちに、涙がこらえきれなくなり、記者が「ごめんなさい」と言うと「いえ、あなたはとてもいい人だから」と言いながら、涙があふれた。司会者が「少し休憩をとりましょう」と促し、オンライン画面を一時切断。約4分の中断後、「先ほどの質問をもう1度。その後は日本語の質問に移ります」と再開させた。大坂は英語の質問に1つ、日本語の質問に3つ答え、約20分間の会見を終えた。